国府軍ビルマ遠征軍を揃える過程で英軍装備も揃えているところですが、少しづつ紹介しょうと思います。

とりあえず基本となるP37ピストルベルトです。
これは腰に巻いて弾帯や剣吊りなどの基本装備を装着するのに欠かせない装備ですが、バトルドレスのトラウザース用ベルトとしても用いました。
・・・ということは個人に最低2本は支給されたのでしょうか?(予備なども含めれば2本より多く支給されていそうですが、英軍の入営時の支給までは勉強不足で分かりません)
また海外リエナクターの写真を見ると、ほとんどサスペンダーでトラウザースを吊っているようにも見えますので、必ずしもトラウザースベルトとして使うものでもないかと思います。

上のベルトは出所を失念(^^;
「J.J.」という刻印スタンプまでは判別できるのですが、明るめのグリーンに真鍮金具だと戦中っぽい気がしなくもないのですが自信はありません。
下のものは戦後のカナダ軍のもので、1952年製です。こちらはカーキ。
P37は戦後50年代から金具が反射防止のために黒染めされていきますが、52年製あたりまでは戦中と同じ真鍮むき出しの金具だったようです。
刻印の「M.E.Co.」は「Mills Equipment Company」(ミルズ社)製を示していますが、カナダのように同じP37装備を使う英連邦諸国にも供給していたようです。
P37装備は代用品含めて国内でもよくまとめて放出されることが多く、自分もファントムさんで戦後代用品のものを3000でまとめ買いしたのですが、ベルトとLストラップ以外は黒染め金具でした。
・BLANCO(ブランコ)
実物の英軍装備の写真を見ると、カーキではなく緑がかったものも多く見られます。
参考:
http://www.4thwilts.co.uk/equipment.htm これはBLANCOと呼ばれる染色用のコンパウンドが用いられているためです。
英軍はP08やP37といったカーキ色のキャンバス製装備を使用していますが、対外戦争においてその明るいカーキ色が緑地帯での迷彩効果を阻害していと判断したためこのような染色剤が採用されたようです。
(バックスキン装備を白くするためのBLANCOは1880年から使用されていたそうです)
BLANCOは石鹸状になっていて円形のケースに入れて支給されていました。

兵科によって憲兵隊用は白、空軍はブルーグレーなどあったようですが、陸軍では当初KG-97という黄緑色(ライトグリーン/エンドウ豆色)のBLANCOが使用されていましたが、1943年からKG-3というダークグリーンのタイプが支給されました。
(真ん中が支給時のカーキ、上から4番目がKG-97、一番下がKG-3)
ただ、実際の色は日焼けや泥、色落ちなどの要素があるため、BLANCOで着色した当初の色合いがどのようなものだったかを判断するのは難しいかもしれません。
ヨーロッパ戦線では全員が染めていたわけではなく、支給時のカーキ(あるいはそれが汚れて黒ずんでいる)色合いのものも多く見られます。
ビルマ等のアジア方面の英軍は、途中から服をカーキからジャングルグリーンに変更していることもあり、薄暗いジャングルでの迷彩効果を狙って装備も染めるケースがよく見られますが、カーキのP37も見られます。
逆に中東やアフリカ戦線では砂漠ということもあり、カーキのままにしておくことが多かったようです。
参考:
http://en.wikipedia.org/wiki/Blanco_%28compound%29http://www.blancoandbull.com/how-to-remove-blanco-from-webbing/こちらのサイトでは様々な染色状態のベルトと共に、BLANCOによる着色を落として元のカーキに戻す試みが紹介されています。
似た様な染色剤で染めることもできるかもしれませんが、実物と同じ色合いに染まるかどうかリスクが高いことも含めて、レプリカ以外でそれを試みるのはお勧めできないと思います。
またヨーロッパ戦を想定するならば無理に着色する必要はないかと思います。