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歐慶祥

Author:歐慶祥
(中文名は台湾の友人に名付けてもらいました)



Models:WW2を中心にAFV中心ですが、ストックがたくさんある積みモデラー。なんだかんだでドイツ戦車が多いです。最近は英軍戦車と歩兵の情景も作りたいと思案中。 艦船や航空機にもちょっかいだしてます。



Military:ちょくちょく軍装品集めてましたが、黒歴史化して放置したり処分したりで退却中。 たまにWW2中華民国軍をいろいろ(余波で英軍、現用台湾も)調べてはいます。




記事は筆者の知識不足もあり、随時加筆修正しています。お気づきの点ありましたら、指摘して下さると幸いです。

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ボービントン戦車博物館(11) 戦後AFVや売店など

最後は戦後AFVをちょこっと取り上げてみたいと思います

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 英国戦車は当然ながら充実したラインナップです


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 チーフテンは自分が初めて模型で作ったAFVなので思い出深いです。



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 冷戦時のNATOとWPOの保有戦車比を示したもの。
 もっとも、東側、特にソ連がこのすべてをヨーロッパに向けていたのかが気になるところではあるのですが笑



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 T-72やT-62もちゃんとありました。最近はこういう円形砲塔の平べったいソ連戦車の魅力に取り憑かれつつあります。



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 パンター戦車アーネム橋1977年型・・・じゃなくてレオパルト1です笑
 でも単純な装甲厚だとパンターより薄かったりします。防御を犠牲に機動性を優先した第二世代MBTの代表格ですね。


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 転輪のうしろに特徴的な油圧式ショックアブソーバーが見えます。


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 この履帯や軌道輪ってアメリカのM3やM4中戦車に似てません?



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 ラインメタル120mmやL7など各国の代表的な主砲を列挙したコーナーには圧巻




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 戦後ではないんですが、トータス重駆逐戦車なんて珍品も!
 80トン近くもある化け物です。



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 BMP-1の車高の低さを実体験!
 ちなみにこの車体後部の乗降ハッチが燃料タンクになってたりするんですよね。被弾して火災を起こしたらハッチから出るどころではなくなっちゃいそう・・・。



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 売店にはタミヤ、イタレリ、レベルなどの戦車模型や、その他ミリタリーグッズや玩具、お菓子がズラリ。
 イギリスの博物館のミュージアムショップって他国に比べても品揃えが良くて好きです。(ムンスターは売店がショボかった…)



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 もう一日では回りきれないほどのコレクションで名残惜しいですが、そろそろロンドンに戻ります。



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 博物館前には英戦車兵を称えるモニュメントが。
 左端の兵士が持っているのが車載機銃として使われたベサ機銃という拘りぶり。


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 行きのタクシーの時に名刺をもらい、「帰る頃に受付で電話頼んでくれたら行くよ」と言われていたので行きと同じ白タクで駅まで送ってもらいました。
 ドライバーさんと「世界中からここの博物館に来るネ」などと雑談をしたり


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 上りホームは駅舎や改札すらなく、そのままホームへ入って電車を待ちます。
 1時間に1本の間隔なので、早く来すぎてしまい寒い思いをしてしまいました笑



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 またイギリスの農場風景を眺めながらロンドンへ



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 実はこの時間に帰ったのは、大英博物館が金曜日は午後8時まで開館しているということもあって、強行軍的なスケジュールを組んでみたからだったりします。(それでも1時間ちょっとしか見られなかったけど)

 ロゼッタストーンのレプリカで考古学調査です(棒)




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 夕飯はパディントンのインド料理屋でいただきました。
 スパイシーなチキン料理でとても美味しかったです。



このような具合でボービントンを満喫してきました。

コレクションの量と、その維持能力も含めて世界最大級の戦車博物館だなと、ひしひしと実感してまいりました。

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ボービントン戦車博物館(10) WW1~戦間期の戦車

イギリスと言えば世界で最初に実用的な戦車を実戦投入した国でして、
そんなこともあってかボービントンはWW1戦車の展示も充実しています。



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 Mk.A ホイペット
 イギリスというと菱型戦車のイメージですが、戦果や実用性ではこのホイペットの方が優位だったようです。
 武装は機銃のみですが、比較的優速だったのと、旋回砲塔ではないものの視界のいい銃塔があったおかげでしょうか。
 人類史上2番目に古い戦車戦は、このホイペットとドイツのA7Vとの間で発生しました。

 ちなみに写真の手前がこの戦車の前部にあたります。



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 サイドスカートはのちのマチルダIIのような英歩兵戦車に似たデザインだと思いました。



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 鉄板をつなぎあわせただけのような履帯のデザインが時代を感じさせます。




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 こちらはWW1最良戦車と名高いフランスのルノーFT-17
 車体に旋回式砲塔を搭載したオーソドックスな戦車のデザインは、このFT-17がその始祖だと言われています。

 ちなみに先程のホイペットと共にこのFT-17も日本に輸入されています。


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 スチームパンク作品に出てきそうなメカメカしいデザインの足回りがなんともステキです。



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 塹壕を乗り越える際に車体を支えるソリ
 同じくソリを持つ89式中戦車などでもそうでしたが、フランス軍でも荷物置き場になっていたりしたのでしょうか。



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 砲塔後部にハッチを持つ構造はのちのフランス戦車と同じです。
 もしかしてこの位置にハッチがあるのは、銃火の中でキューポラなどの上から身を乗り出して出入りするのは危険だと思われたからなのでしょうか?



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 こちらはWW1後になってしまいますが、多砲塔戦車の先駆であるイギリスのA1E1インディペンデント重戦車。

 現存するのはここボービントンだけという貴重な車輌です。



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 車体前部の銃塔 曲面構造に多数のリベットで、19世紀末あたりの軍艦をそのまま陸上にもってきたようなデザインです。
 これだけ大きな車体の重戦車ですが、装甲は最も厚いところで28ミリでした。

 実戦投入はされませんでしたが、御存知の通り世界中の戦車開発に大きな影響を与えた戦車です。



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 こちらも厳しくもメカメカしいデザインの足回り。
 イギリス戦車は軌道輪や転輪の位置を微調整できるようになっているのが面白いです。



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 WW1から戦間期にかけては装甲車(というより装甲化して機関銃を搭載した自動車)が活躍した時代でもありました。




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 ちなみにWW1の塹壕を体験できる展示エリアがありまして、音響や光も総動員して雰囲気が出ておりました。



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 展示は出征する場面からはじまり、中には実際の歩兵装備の重さを体感してもらおうということで、P08装備一式が置かれていたり。(一度組み上げてしまうと着脱が楽なイギリス装備ならでは?笑)




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 ドイツ軍の居住区なども再現されております。




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 しばらく進むとなにやら絶叫するドイツ兵の姿が



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 彼が見上げる方向に視線を向けると今まさに迫らんとする英軍の戦車が!




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 そんな菱型戦車のそばには、帝政ドイツ軍が連合軍の戦車に対して野砲の直接射撃などをもって対抗したことを示すため、7.7cm FK96nAが展示されていました。
 この博物館の面白いところは、ただ戦車を並べるだけでなく、関連性をもたせているところがいいな、と思いました。




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 菱型戦車の集大成ともいうべき、Mk.V
 特に操縦系統が大幅に改善されたとされています。



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 一部の車両は中に入ることができます。


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 歩いていける程度には広いスペースが意外でしたが、8名という乗員の数の多さや、構造が確立してないゆえのデッドスペースのおかげなのかもしれません。
 展示では電灯が灯っていますが、実際には僅かな隙間から差し込む外光だけがたよりで、ほぼ真っ暗だったようです。



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 スポンソンの主砲の位置
 鉄道輸送を考慮して、スポンソンは内部に折りたたんで格納できるようになっているものもありました。



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 それにしても、当初のコンセプトが陸上軍艦だったのがなんだか実感できるデザインでした。



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 50度もの車内音頭に轟音、匂いに油まみれ、いつ飛び込んでくるかも分からない銃弾や砲弾など、戦車兵の苦労が伝わってきそう・・・





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 一部の車両は泥がついていたり笑






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 しかしこのスポンソンを見ると・・・





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 インディーが『最後の聖戦』で戦っていた舞台を思い出してしまいます笑



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 というわけで、最後の聖戦ごっこ笑



ボービントン戦車博物館(9) その他WW2のAFVたち

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 さて、WW2のAFVと銘打っておきながらセンチュリオンです。(ギリギリセーフ?笑)
 時代や国ごとの代表的な車輌がピックアップされたホールを覗いてみます。



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 まずはV号戦車パンターから。
 G型ですが防盾にショットトラップ対策のアゴがない、いわゆる前期型です。

 これはイギリスのREME(Royal Electrical and Mechanical Engineers,王立電気機械技術兵団)が終戦時に鹵獲したパーツをもとに組み上げたものだそうです。





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 迷彩は・・・こういうのもあったのかしら?




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 フェンダーの一部が破損しています



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 ボッシュライトの電気ケーブルの引き込み方はヤークトパンターと同様



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 車外装具品もこうしてみると、プラモデルではどこが省略されているのかよく分かります。




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 ドイツ戦車の代表格であり、ディテールも語り尽くされているであろうティーガーI
 チュニジアで鹵獲された131号車だそうです。

 とはいっても、自分はティーガーについてあまり詳しくないのです笑



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 説明ボードを少し離して設置して欲しかった笑



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 バイザーブロック周辺も鉄の固まりという感じで、こんな一部分でも重戦車の風格を感じてしまったり。



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 丸みを帯びた車体前方機銃のマウント。
 横に蝶ネジがあります。
 


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 幅広の大きな履帯とラック。
 履帯ラックの右になにかステップのようなものが付いているのが気になる笑



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 砲塔の発煙弾発射機の電装系
 これを模型で再現するのは細かな作業になりそう!



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 III号戦車L型
 タミヤのDAK所属車のイメージが強い戦車で、この車輌もDAK仕様。



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 60口径5センチ砲と、特徴的な防盾の形状。
 前記事のN型はL型を改造したものが殆どなので、車体はほぼ同じです。



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 北アフリカ戦線が続きます。 M3中戦車のイギリス軍仕様、グラントです。
 M4中戦車までの繋ぎとしての位置づけでしたが、北アフリカやビルマで活躍しました。

 この車輌のようにグラントは米軍仕様と異なり37mm砲塔が平べったくなっていますが、米軍型砲塔から銃塔を外してハッチにしただけのものもありました。



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 側面ハッチの裏側の形状はこうなっているのですね。
 特にゴムなどのシーリングは施されておりませんでした。



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 プラモデルを作っていて好きになったマチルダ2歩兵戦車。 最近どんどん英国面に堕ちています笑
 この時の写真をもとに製作中のタミヤ旧マチルダもディテールアップをしました!



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 フランスのB1重戦車 この独特のデザインがたまらなくカッコイイですよね!

 タミヤのキットが出て久しいですが、これもいつか作りたいキットです。
 



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 M3中戦車と同じく車体に大口径砲、砲塔に対戦車砲というデザインですが、どちらも陸上軍艦のような趣があって好きです。

 特徴的な履帯の形と、リベット留めで形成された車体が、レトロ感が出ていていいですね。
 映画版のナウシカに出てきたトルメキア軍自走砲のイメージ元のひとつだそうですけど、真相は如何に?笑


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 車体の主砲は口径こそM3と同じ75ミリですが、砲身の厚みがこちらの方がすごい!
 17口径と意外と短砲身です。



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 チャーチル歩兵戦車
 実車を見て思ったのは、車体正面の視察窓から見ると、おそらく左右の足回りで視界が限られているんだろうなぁ・・・ということ。車体幅も両手を伸ばして左右の履帯に届くくらい細かったです。



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 英軍の対ドイツ戦車用の切り札、シャーマン・ファイアフライです。
 17ポンド砲の長さがよく分かります。



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 長大な砲との重量バランスを取るため、砲塔後部にカウンターウェイトの張り出しが溶接されています。
 ここには無線機が収納されました。(イギリス戦車は砲塔に無線機を取り付ける慣習がありました。)



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 巡航戦車A27M クロムウェル
 ヴィレル・ボカージュのやられ役のイメージですが、角ばってなかなかカッコいいので気に入っています。

 タミヤの名作キットを積みつつ、いつか作ろうと()
 うーん、イギリス戦車の魅力にますます取り憑かれそう笑


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 イギリス戦車の車載機銃であるベサ機関銃はチェコのZB53の車載型で、弾薬も7.92mmマウザーなんですよね。
 そのためドイツ軍から鹵獲した弾薬も利用していたそう。



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 WW2イギリス軍装甲車の中でも優秀とされたダイムラー装甲車
 ディエップ上陸作戦でドイツ軍に鹵獲された写真でも有名ですね



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 綺麗な状態で現存しているのが珍しいDD仕様のシャーマン戦車
 DDは複合戦車を意味しますが、水陸両用という意味も込めて「ドナルドダック」とも呼ばれたとか。



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 側面に展示用の小窓が設けられ、中にシャーマンがあることが確認できます。
 DD戦車は他にもバレンタイン歩兵戦車などでも作られていました。



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 この防水スクリーンを展開して水上航行する際も陸上と同じように履帯を回転させて前進します。



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 英戦車兵の軍服を装着できるコーナーも
 ベルトはP08でした。


ボービントン戦車博物館(8) III号戦車N型  A7V T55Aなど

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 こちらはIII号戦車N型  HEAT弾による対戦車能力の向上を狙って改良されたタイプで、主にL型から改造されました。
 北アフリカや東部戦線の重戦車大隊では、ティーガーIの不足分を補完するため、1個重戦車中隊につき9輌のティーガーI、そして10輌のIII号N型が支援用に配備される規定となっていました。


 この車輌は砲塔上部に水や予備燃料の入ったジェリカンを搭載しております。



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  ライフリングがくっきり見える短砲身7.5センチ砲

 7.5センチ KwK37/L24は初期のIV号戦車に搭載されていたものと同型で、IV号戦車が主砲を48口径に換装した際の余剰品を移設したとされています。

 N型は60口径5センチ砲だったL型に比して対戦車戦能力と榴弾威力が増し、前線からは概ね好評だったと言われています。




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 増加装甲がついているため、前方機銃のマウントが奥に引っ込んでいます。
 ボルトが何本か抜け落ちてる笑




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 20ミリの増加装甲は車体正面の50ミリ装甲に密着しておらず、スペースドアーマーとして増設されています。




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 砲塔側面のハッチはIV号戦車と同型のものです。

 ハッチの右下、部隊マーキングの下にあるパーツはハッチを開いた際に固定するためのもので、下に飛び出ているパーツを上にせり上げると固定することができます。

 ハッチの下には外から南京錠をかける部分がありますが、この車輌では何か違うパーツが取り付けられていました。
(よくソ連軍の人命軽視を喧伝する材料として「戦車の外から鍵をかけて無理やり敵に突っ込ませた」というようなエピソードが披露されますが、大概の戦車には降車時に奪取されないようにハッチには鍵がついています。)




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 階段を登って内部を見ることができるようになっていますが、内部は取り払われているのか、もともと欠品だったのかは分かりません。




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 砲塔上のジェリカン用ラックは溶接して設置されていました。



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 車長キューポラの左には、砲の照準器が破損した際に応急的に使用する簡易照準器がありますが、このように取り付けられていたのは知りませんでした。




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 さて、実車の大群に夢中になってすっかりお腹が減ってしまったのでランチに



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 博物館内で「1940年の兵士の食事」と銘打ったメニューがあったので、それを注文してみました。
 食器として英軍のメスパンを使っている気配りがいいですね!

 味としてはミネストローネスープと肉じゃがの中間のような具合で美味でしたので、ガツガツと食べていました笑



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 そんな食事場所も戦車に囲まれております笑



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 第一次大戦で帝政ドイツが使用したA7V突撃戦車です。

 これはレプリカで、2012年11月からボービントンで展示されるようになりました。
 オリジナルの"Schnuck"号は1918年8月31日にニュージーランド師団に鹵獲され、1919年までロンドンのホース・ガーズ・パレードで展示されていたそうです。その後、帝国戦争博物館に主砲のみが保存されたようです。



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 このレプリカ、自走できるらしいです。
 ディテールの詳細は分かりませんが、丁寧に作られていました。




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 また周りには戦後戦車がずらりと

 最近個人的に好きなT-55のカットモデルが展示されておりました。





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 転輪が一部外されていたり、車体側面下部の装甲が外されて、内部のディテールが分かるようになっています。



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 平たい車体に鋳造砲塔でのっぺりした印象のある戦車ですが、意外とメカメカしい車外装具品が多く搭載されています。



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 砲塔には穴が開けられ、砲塔内部が分かるようになっています。

 また砲塔の装甲の厚みがひと目で分かります。T-55の砲塔は防盾で210ミリ、側面100ミリでした。



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 タミヤのT-55やトラペの59式など3輌積んでるんですよねぇ
 いつか作らなきゃ笑



ボービントン戦車博物館(7) IV号戦車 (PzKpfw IV)

 さて、個人的に大好きなIV号戦車です!
 思い入れがあるので、念入りに見てきました。


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 ボービントン戦車博物館のIV号戦車は、説明ボードによると「D型の車体にH型の砲塔を搭載したハイブリッド車」となっています。
 説明では終戦時に捕獲されたものが51年に博物館に寄贈されたとなっています。安易に推測するならば、おそらく余ったD型の車台にH型の砲塔を搭載したと考えられますが、マーキングなどを見ると不明点も多いです。
 このIV号のマーキングは海外フォーラムでも話題になっており、また前提としてこのIV号を問わず収蔵している車輌の多くの塗装がリペイントされたものであり、塗装やマーキングがオリジナルかどうか議論の的になっています。

 その上で「419」という番号に着目したいのですが、ドイツ戦車において車体に三桁の数字を振る場合、左から「中隊」「小隊」「◯号車」となります。つまりこの場合ですと、「第4中隊 第1小隊 9号車」ということになるのです。 しかし、例えば44年の編成図などを見るとドイツの装甲師団において1個小隊に割り当てられる戦車は5台であり、9号車というのはおかしいことになってしまいます。
 このため、「小隊ごとに5号車までしかないのに"419"というのは博物館の知識不足によるもの」という意見があります。しかし一方で、東部戦線を経験したベテラン戦車兵の中には、しばしばソ連軍が番号の若い車輌を優先的に狙ってきた(1号車の方が小隊長車である可能性が高いため)ことを受けて、わざと通常と異なる数字の振り方をしたケースもあるといい、実際にそういう目的であるかは不明ではあるものの、6より大きい数字を振っている車輌の写真は結構あります。

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「948」


 また車体前面マーキングについては、1944年の北アルザスに展開していた部隊に見られるもの、という情報があるのですが、結局のところよく分かりません。

 ただし、こうしたハイブッド車輌については決して珍しいものではなく、例えばノルマンディーの第22戦車連隊には教材用のIV号戦車B型もしくはC型が5~6輌あったと言われ、それらが実戦に投入されていますので、古い機材が大戦後半まで使われているのはよくありますし、またH型やJ型の車体に短砲身7.5センチ砲の旧型砲塔を搭載したものが投入されたケースなどもあるようです。




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 D型は1939年10月から生産され、1940年7月からは30ミリの増加装甲を増設した後期型が登場します。新造車だけでなく前期型を改修して取り付けられたりもしました。

 操縦席と無線手の座席の間の部分に、ピストルポートのハッチが見えます。
 この時期は車体前方機銃のMG34のみならず、ここから拳銃や短機関銃を発砲することも想定していました。



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 車体前方機銃のMG34





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 しかしながらこの車輌、D型で増設した30ミリ装甲に加えて新たに20ミリ(?)程度の装甲が増設されています。

 また側面にもE型と同型の20ミリの増加装甲が施されており、多くの改修の形跡が読み取れます。

 側面の車体釣上げ用フックの形状は模型だといかに再現するかが見せ所でしょうか。

 改修時期の違いによるものか、リベットやボルトの形状が場所によって異なっている点にも注目です。



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 また足回りに着目してみると、軌道輪などもD型ではなくF1型以降のタイプになっています。
 IV号戦車はF1型以降、装甲や武装の強化に伴う重量増加のため履帯の幅が38センチから40センチに拡幅されており、それに伴い軌道輪の形状も変化しています。




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 転輪もD型までは中央のグリス注入口にU字型の凸モールドがありましたが、この車輌ではE型以降に見られる形状の転輪になっております。



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 履帯と転輪部分のアップ




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 フェンダーの蝶番部分



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 裏側にも表から打たれたリベットが見えます。
 またフェンダー尖端の角が厚く整えられているのが分かります。



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 主砲は7.5センチKwK40 L/48です。
 マズルブレーキ内側も車体と同じ色ですが、リペイントがオリジナルと同様かは定かではありません。





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 主砲同軸機銃は外されています。

 防盾基部を見ると、主砲の右側面にアンテナ除けがついていることが分かります。(ということは車体右側面に無線機用のアンテナが設置されていたのですね)


 ここで少々疑問が!

 「この車輌の砲塔は果たして本当にH型の砲塔なのか?」という点です。



 というのも1942年7月以降(もしくは1943年後半以降とも)、残存するD型に対しては「主砲を48口径7.5センチ砲に換装せよ」という通達が出ており、いくつかのD型が48口径に主砲を換装し、訓練部隊や後備の補充機材として使用された例があるからなのです。

 また車長キューポラを上から撮影することができませんでしたが、画像検索などで開いた状態の写真を見ると、ハッチがH型のような片開きタイプではなく、A~G前期型と同様の観音開きタイプになっていました。

 またこのアンテナ除けも気になります。D型というとY字型のアンテナ除けが一般的ですが、アバディーン戦車博物館のD型の24口径7.5センチ砲の基部には、このようなG型にも見られる簡易な形状のアンテナ除け(取り付け位置は異なりますが)がついています。
 簡略化されたアンテナ除けが当初からついていたのか分かりませんが、「主砲を換装したとすれば、その際に簡易型のアンテナ除けをつけたのでは?」と思ってしまったりします。

 メジャーで計測していないので分からないのですが、もし砲塔前面装甲の厚みが30ミリのままであれば、D型の砲塔に48口径の主砲を搭載し、さらに追加で砲塔にシュルツェンを装着したのでは?と個人的に思うのです。
 (写真を見た感じだと30ミリに見えなくも)




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 車体後部に回ってみます。
 鎖が垂れ下がっているのは発煙筒で、DおよびE型では途中からこのように発煙筒の周りをカバーで覆っています。


 メインエンジンのマフラーはひしゃげてしまっています。その上にある小さくて細い筒状の部品は、砲塔旋回用の動力エンジンのマフラーです。




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 冷却ファン接続解除用のハッチ



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 車体後部にあるワイヤーロープを引っ掛けるフックは、角が削られて丸みをもたせています。



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 車体後部から見た足回り。



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 機関室側面の吸排気グリルのフタは前2つが欠落しています。このフタは気候に合わせて吸排気量を調整するためのものでした。フタを塞ぐ際のストッパーが金板を曲げただけの簡素な作りなのが分かります。

 その上の側面には主砲のクリーニングロッドを固定する環状の金具、下のフェンダーの上にはバールを固定する金具が見えます。



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 車体左側面にある予備転輪の収納ケース。この形状のケースはH型から装備されたものによく似ています。ということは、「少なくともH型の登場以降の時期まで改修が続けられていた?」と思ったりします。






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 さて、そんなIV号の隣では地元のモデラーが実演をしておりました!(しかも平日!)



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 作品も展示
 やはりこの趣味の行き着くところは万国共通なのかもしれません笑

 イギリス人のモデラーさんと模型談義をしていたら、「君も作ってみる?」と言われたりして、なかなか楽しい時間でした。
 ボービントンでは模型やラジコンのイベントも多く開催されておりますが、実車の近くで模型製作をするなんて、実に羨ましい!



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 チハ改の作品もあり、イギリス人に日本軍の戦車のマーキングや戦車兵の着装について尋ねられたりしたのですが、あいにくポン軍はさっぱりの門外漢;




 
 ボービントンのIV号戦車は謎が多く、いろいろ推測してしまう車輌でした笑


 そういえば最近はIV号戦車につい検索をかけると、日本語だと某テレビアニメのヒット件数が多く、目的のものが探しにくくなって心苦しいこの頃です笑



ボービントン戦車博物館(6) ヤークトティーガー KV-1 M4A1シャーマン ラム巡航戦車など


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 館内にはドイツ軍が第二次大戦で使用した小火器、徽章類なども若干展示してあります。



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 おや、パンツァーファウスト30が



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 弾頭に貼られている例の注意書きのラベルもキレイに残っています



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 勲章やら戦功章のたぐいもありますが、そんな興味があるものでもなかったのでおまけ程度に笑




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 そんな展示ケースのすぐそばに大きく鎮座するのがヤークトティーガーなのでした
 ティーガーII以上の大きさです。



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 ここではツィンメリットコーティングの剥がれ方に注目してみたいと思います。
 側面装甲の下部が滑り落ちやすいのかコーティングが剥がれ落ちていました。
 また側面装甲の後部に位置する、背面装甲との接合箇所にはコーティングが施されていませんでした。
 
 ところで、コーティング塗布が指示された以降の新造車輌であれば、錆止めのプライマー塗装をした上にコーティングを施し、最後に迷彩塗装を施すのだと思いますが、この車輌のように(これは博物館による再塗装だと思いますが)コーティングが剥がれ落ちた上から再塗装をした実際の事例がどれくらいあるのか、調べたくなってきました。




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 ヤークトティーガーの後方には見学用の台が設けられており、開かれたハッチからエンジンの構造や車内の様子を見ることができます。



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 車内に照明を灯してはっきり見えるようにしてくれているのがポイント高いですね!



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 エンジンといえば、ソ連のKV-1重戦車はエンジンならびに



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 主砲の76.2mm ZIS-5のカットモデルも隣に配置して展示しておりました。
 T-34にも搭載された砲ですね。

 このカットモデルで、防盾の張り出した部分が主砲の駐退機をそのまま覆っていることを初めて知りました!


 そして履帯の垂れ下がり方の激しいこと!



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 主砲塔にはおそらくリペイントと思われるスローガンが。
 



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 この車輌では、フェンダーを支える支柱は肉抜きされたものと、されていないものの二種類が併設されているみたいです。



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 M4A1シャーマンの試作型だそうです。
 M4A1は開発中に北アフリカで攻勢準備を進めるイギリスへのレンドリース用に優先され、エル・アラメインの戦いにも投入されました。

 機銃用マウントポール以外に、車体前面のピストルポートのような穴が開いていてM1919が飛び出ているのですが、この穴はそういう用途だったのでしょうか? そうなると最大3挺も車体前面に機銃を配置することになるのか、あるいはこの開口部から左右に射角がとれるのだろうか、機銃はどのようにマウントされているのか、といった疑問が湧いてきます。




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 丸みを帯びた鋳造車体が特徴的です。
 



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 履帯が軌道輪の歯にピッチリと噛み合っています。
 ドイツ車やソ連車とは違う特徴的な噛ませ方です。

 こういう規格品を量産できてしまうのも、アメリカならではということでしょうか。





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 一方でこちらはM3中戦車をベースにしたカナダのラム巡航戦車
 6ポンド砲にリベットどめされた装甲など、アメリカのM4と比べても何かパッとしない戦車ですが、逆にそこに味があります。
 


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 車体は鋳造で作られておりますが、構造物の多くはアメリカで生産していたようです。



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 この車輌の特徴的な部分であるドライバー席に合わせた車体前面の張り出しと、角ばった砲塔前面。
 この砲塔形状だけでもイギリスらしい設計を感じてしまいます。



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 足回りはM3と同様



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 シャーマンといえば、地雷処理用のシャーマン・クラブまでもがありました。
 車体全面のチェーン付きローラーを回転させ、チェーンを地面に叩きつけて対人地雷を炸裂させ処理します。




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 ローラー部を見ると、チェーンの基部にこのような可動パーツがありました。



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 車体前面の装甲板がきれいに溶接でとりつけられていました。


ボービントン戦車博物館(5) III号突撃砲G型 M3A1スチュアート 九五式軽戦車

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 さて、ドイツ軍車輌の中でも外せない突撃砲です。



 なんとこの車輌、



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 フィンランド軍仕様のIII突G型なのです。
 説明によるとこの車輌(Ps.531-44)は1944年5月にベルリンのアルケット社で製造され、"Maija"号の名前でフィンランド軍で使用されたそうです。「突撃砲」はフィンランド兵からはシュトルミ(Sturmi)と呼ばれていました。




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 特徴的な側面に増加装甲として取り付けられた丸太、車体前面上部に盛られたセメントなど、見た時は「あっ、タミヤ!」と思ってしまいました笑

 また停車時の履帯の垂れ下がり具合も、こんな風になるのかー!と感激しながら見ておりました。

 なんだか、映画「タリ・イハンタラ」を思い出してしまいます。



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 主砲の75mm StuK40 L/48のマズルブレーキ



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 車体にはいわゆる「ワッフルパターン」のツィンメリットコーティングが施されています。
 フィンランド軍向けの車輌にもコーティングが施されていたのは初めて知りました。

 http://www.andreaslarka.net/sturmi.html




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軌道輪のディテール 多数の細かな六角ボルトでパーツが取り付けられているのが分かります



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 転輪のゴムがかなり摩耗しているのが分かります。



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 履帯のピンの端にワッシャーのようなものが留められています。

 全体的に状態がよく、綺麗なIII突でした。フィンランドでも大事に保管されていたのでしょうね。



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 こちらはアメリカのM3A1スチュアート
 砲塔のマーキングが米軍ではない点に注目です。


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 こちらの車輌も米軍仕様ではなく、戦後アメリカから南米に余剰戦車が供与されたもののひとつで、ブラジル軍のものだそうです。それがブラジルの好意で寄贈され、ブラジル空軍の輸送機でイギリスまで運ばれたようですね。

 ちなみに南米諸国には戦中のアメリカ製兵器が多く供与されています。(サッカー戦争でP51とF4Uが交戦したり、パラグアイ軍が今もM4シャーマン(アルゼンチン改修型)やM3スチュアート、M8グレイハウンドを使用しているように・・・)




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 ドイツ軍車輌の前照灯と比較すると、コードの取り付け方がいかにも電化製品という感じで面白いですね。





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 前面ハッチが開放されていて内部が見られるようになっていました。

 車体や砲塔前面の装甲厚を見ると、これをハ号で相手するのは難しいだろうなと実感。




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 ちなみにそのハ号、九五式軽戦車ですがボービントンにもありました。唯一の日本軍車輌でしょうか。(それにしても、この迷彩塗装は・・・)




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 主砲が下にうなだれていて、車体や砲塔の7.7mm機銃も取り外されており、なんだか悲壮感が漂ってきます。

 同じ37mmでも先ほどのM3A1と比べるとやはり小ぶりです。




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 曲面とリベットを多用した日本軍戦車のデザインは、西欧戦車の中にあって個性を出していて個人的に好きなのですが、やはりM3の装甲に比べると愛おしくも哀しくなりますね。
 距離と当たりどころによっては小銃弾でも抜かれるようなので、乗員にとってはヒヤヒヤものだったのかもしれませんが。



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 砲塔後部のハッチの白線はどういう意味なのでしょうか



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 大陸のコーリャン畑の畝を走破することを考慮された足回り。
 時代的にはやや旧式が否めないシーソー式サスペンションですが、この程度の軽い車体であれば重量を支えられるためさほど問題とならなかったのか、最大40km/hというスピードと長距離走破に耐えられました。
 (説明パネルに「最大速度30マイル(48km/h)」と書いてあったけど本当かしら笑)




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 フェンダーも形を保っています。



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 日本戦車のこのマフラー形状、個人的に好きです。(チハ車などはエンジン音がひどかったといいますけど、ハ号はどうなんでしょう)



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 ところで、別のホールの説明パネルに「戦車開発レースで頭抜けていたのはどの国か?」というものがあり、英独米露仏伊日とあるわけですが・・・





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 日本についてはこのとおり・・・笑

(「日本は島国の海軍国だからしょうがないよね」と、同じ島国で海軍国のイギリスの博物館がフォローしてくれるのはブリティッシュジョークだったりして笑)


ボービントン戦車博物館(4) ルノーUE L3/Lf テトラーク軽戦車など

メジャーなものだけでなく、変わり種も扱ってみたいと思います。


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 タミヤから新製品として発売されて記憶に新しいルノーUEがありました。
 小型装甲トラクターとして物資運搬や小型砲の牽引に使用され、鹵獲したドイツ軍を経てルーマニア軍でも使用されました。




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 小型トラクターとはいえ、細やかに打たれたリベットや多数のパーツで作りこまれています。これは模型映えしそうですね。
 半球状の視察スリット付きハッチが、戦間期のフランスらしいデザインです。


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 車体右側面のマフラー(?)を覆うフェンダーに設けられたスリット 放熱用でしょうか。
 あまりにペラペラなので潰れていました。



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 足回りは頼りなさそうなデザインですが、逆に味がありますね。(軌道輪といい履帯といい、なんかすぐ外れてしまいそう笑)
 サスペンションが硬すぎて走行性能はイマイチだったようです。




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 こちらはイタリアの豆戦車 L3/33と解説されていますが、L3/33の派生型で火炎放射戦車型のL3/Lfだと思われます。

 車体左前面に火炎放射器と同軸でブレダ機銃が据えられていて、豆戦車ながら凶悪そうな面構えですね!


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 奥にあるM14/41と比較してもかなり小型なことが分かります。
 車内には火炎放射器用の燃料と噴射ガスが入らないので、トレーラーを牽引しています。装甲の薄い豆戦車ですから、乗員の生存性向上にもこの方がいいのかもしれませんね。



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 燃料とガスの詰まったトレーラー タイヤはソリッドタイヤのようです。



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 トレーラーからは連結部分のホースを介して車内の火炎放射器に燃料を送り込みます。トレーラー側のホース連結部分には、走行時の緩衝機構としてスプリングが設置されています。



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 こちらも変わった戦車で、イギリスのテトラーク軽戦車です。この戦車、車輪がすべて地面に接しており、クリスティー戦車のように履帯を取り外してタイヤ走行できるほか、車のハンドルのような操縦システムにより、ステアリングがついた一番前の転輪が履帯ごとぐにゃりと任意の方向に曲がって進むことができるという、変態的な走行性能を持っています。

 純粋な軽戦車としての性能はイマイチだったものの、2ポンド砲を搭載できるにしては軽量だったことから空挺グライダーに搭載して運用できると注目され、ノルマンディーでも空挺戦車として投入されています。



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 壁側にひっそりとオードナンスQF75mm戦車砲が放置されていたので遊んでみました。
 6ポンド砲や17ポンド砲に隠れて目立たない砲ですが、6ポンド砲の榴弾威力に不満を持ったイギリス軍が、米軍のM3 75mm砲の砲弾を利用できるようにするために6ポンド砲を改修して開発したもので、チャーチル歩兵戦車やクロムウェル巡航戦車などに搭載されました。





ボービントン戦車博物館(3) Sd.kfz.251 ソミュアS35 M14/41

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 お次はドイツ軍を代表する装甲兵員輸送車Sd.kfz.251

 この車輌、個人的になかなか呼び方に困るのですが、タミヤでお馴染みの「ハノマーク」は製造会社の一つで、この車輌に限ったものではないですし、とりあえずドイツ語の「Schützenpanzerwagen」(シュッツェン パンツァー ヴァーゲン)、「SPW」(エスペーヴェー)と呼んでます。(250とか他の車輌も含めて)

 最近の映画だとだいたいチェコ製の戦後車輌になってしまいますが、これは大戦時の実物!(でも、看板をもう少し違う場所に置いて欲しかったなぁ 前が隠れちゃってる・・・笑)



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 この車輌は前面装甲板と側面の繋ぎ目が見えないくらい、キレイにピッチリと接合されていました。





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 ドライバーの視察用バイザーが塞いだ状態と開いた状態、両方用意しているのが素晴らしい。
 エンジン点検ハッチがしっかり閉まってない笑




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 マフラーの形状、排気口は古いタミヤのキットだと円筒形のものでしたが、潰れてしまってるようです。(それだけ破損しやすいのかも)


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 側面の傾斜装甲のつなぎ方。上が下に覆いかぶさるようにしてリベット留めされています。この部分は上下でリベットの位置がずれているんでしょうか。



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 こちらはフランスのソミュアS35
 戦間期に設計され対独戦に使用された戦車で、傾斜装甲に加え当時としては威力十分な主砲を備えていて、WW2初期の戦車としては優秀なものでした。
 ただし、砲塔上の車長用キューポラにはハッチが無いため、車長が身を乗り出して視察できない欠点も。




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 この英軍の歩兵戦車に似ている足回りを見ると、いかにも鈍重そうに見えますが、その見た目に反して実はかなり快速な騎兵戦車でした。(整地40km/h、不整地32km/h)
 
 丸みを帯びたサイドスカートに独特の履帯のデザインが、この時代のフランス戦車らしさを醸し出してます。




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 側面の乗員用ハッチが開いていて、内部を見ることができました。主砲47mm砲の弾庫が側面にびっしり
 車長用の座席は油圧か何かで上下しそうな感じがします。砲塔はバスケットが無い1人用で、主砲と共に車長が操作しました。これをドイツ戦車と比して前時代的と見るか、小型砲塔であれば問題ないと見るかは見解が分かれています。





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 ソミュアS35の隣のスキマにはシャールB1重戦車の車体前面に搭載されていた75mm砲が展示されています。(B1も他のホールに展示されています)




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 イタリア軍の代表的な戦車で、日本ではタミヤの影響か「カーロ・アルマート」の名前で有名なM13/40を改良したM14/41中戦車。
 1940年制式採用のM13/40のエンジンを翌年41年に強化しただけで、ほぼ外見は変わりません。M13/40が北アフリカで故障を頻発させた教訓から、最初から砂塵フィルターが搭載される改良も施されています。




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 車体前面機銃として8mmブレダM38機銃を連装で搭載しているのが面白いところです。
 リベットが多くて角張っているかと思いきや、車体前面下部が丸みを帯びていて可愛らしい戦車です。




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 この時代の戦車のサスペンションとしてはポピュラーな板バネを用いたリーフ式サスペンション。
 構造が簡単で耐久性に優れておりました。

 汚れの付き方の参考にパシャリ




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 砲塔基部が車体に対してここまでせり上がっているのがこの戦車の面白いところです。諸外国の戦車ならばエンジンルームと同じ高さにしてしまうであろうところを、わざわざ装甲板を立ち上げているのは開発時に防御上の問題にならなかったのか気になってます。

 外見上M13/40とM14/40を見分ける方法として、エンジンデッキ後方のラジエターの溝が、M13だと車体と同じ方向に溝が入っているのに大して、M14では横に溝が入っています。 ただし生産ライン転換期などに作られた車輌は、M14であってもM13と同じ形のラジエターが装備されていたりして、違いが曖昧になっています。




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 装甲列車もありましたよ笑



ボービントン戦車博物館(2) M26、ヘッツァー、ヤークトパンター

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ティーガーIIの隣にはM26パーシング
こちらも重戦車ですが41トンと、70トンのティーガーIIに比べるとだいぶ軽量です。




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パーシングの50口径90mm砲のマズルブレーキの内側も撮影 こちらは車体と同じOD色
砲身にはライフリングが見えます




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駆逐戦車ヘッツァー

 小型のイメージがありましたが意外と大きいです。
 ヘッツァーは試作車輌の新型38(t)戦車の足回りを流用しただけで、38(t)軽戦車をベースにしたわけではないのですが、どうしても38(t)と比較してしまい大きく見えてしまうのでしょうか笑

ちなみに

38(t)軽戦車   全長4.6m 全幅2.15m
九七式中戦車  全長5.6m 全幅2.3m
ヘッツァー   全長6.3m 全幅2.6m

というサイズ比較です。

しかしそれでもっても戦闘室が窮屈だったと言われていますから、内部が気になります笑




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 主砲防盾を下から。ボール状のマウント部の構造がよく分かります。



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 主砲48口径7.5cmPak39 マズルブレーキが無い砲身からはライフリングが縁まで見えます。



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 前面装甲の噛み合わせと履帯
 装甲板を噛みあわせている部分の溶接跡が、先ほどのティーガーIIとはまた異なる形状です。



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 ピンボケしてますが側面にあるフェンダーの厚みを手持ちの万年筆と比較
 万年筆がだいたい太さ1センチ程度ですから、これが1/35サイズだと薄さは0.3mmも無いことに。




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 フェンダーは車体にこのように固定されていました。



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 転輪のゴム部分ですが、ゴム部分も黒とは違うグレーのような色味です。履帯へのサビの付き方も勉強になりました。





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 博物館にはブレン軽機関銃のシュミレーターなんてものもあり




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 スプリングで成形炸薬弾を発射する英軍の対戦車兵器であるPIATのシュミレーターもありました。

 他にもリー・エンフィールドやヴィッカース重機関銃、L85など英軍の歩兵用兵器のシュミレーターが博物館のいたるところにありました。(どれも1回1£)





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 というわけでやってみる笑
 (子供連れで見学していたイギリス人ママに撮ってもらいました 家族連れが多く、博物館のイベント告知もファミリー層を意識したものがちらほら。)



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 ブレンシュミレーターの隣にはヤークトパンターです



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 主砲防盾が前面装甲にボルト留めされているせいか、隙間ができていて、フチも欠けていたり。



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 足回りを覆うフェンダーはこんなにペラペラ
 当時のドイツ戦車の写真でフェンダーがぐしゃぐしゃになっていたり、取れている理由がよく分かりました。




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 前照灯は部品が欠落していました。



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 前照灯の電源ケーブルはフェンダーをこのように伝って下に入り込み・・・



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 車体側面に通って、途中から車内のバッテリーに引きこまれていました。(パンター戦車も同様)



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 車体後部より

 ボービントンは施設内部にギッシリ詰め込んで展示しているため、このように撮影アングルが限られてしまう部分もあります笑



(つづく)



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