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歐慶祥

Author:歐慶祥
(中文名は台湾の友人に名付けてもらいました)



Models:WW2を中心にAFV中心ですが、ストックがたくさんある積みモデラー。なんだかんだでドイツ戦車が多いです。最近は英軍戦車と歩兵の情景も作りたいと思案中。 艦船や航空機にもちょっかいだしてます。



Military:ちょくちょく軍装品集めてましたが、黒歴史化して放置したり処分したりで退却中。 たまにWW2中華民国軍をいろいろ(余波で英軍、現用台湾も)調べてはいます。




記事は筆者の知識不足もあり、随時加筆修正しています。お気づきの点ありましたら、指摘して下さると幸いです。

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ボービントン戦車博物館(1) 入館とティーガーII

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さて到着したボービントン いよいよ入館です!
入り口には英国製MBTチャレンジャーが展示してあります。

カウンターで入場券(12£ 学生料金だと9£くらいだったかな)を購入し、さっそく見学開始!




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 と、まずはレオナルド・ダ・ヴィンチが考案した戦車(と呼ばれているもの)の模型から。
 ボービントンでは戦車のルーツをここにまで辿るのですね笑




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 展示ホールに向かおうとすると、入り口に向けてティーガーIIが主砲をこちらに向けているではありませんか!




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 ティーガーIIに歓迎されながら入ってみると、そこにはありとあらゆる戦車たちが。夢のような総勢700輌ものコレクションです!
 博物館では時代やテーマごとに区分けしたホールごとに戦車を展示しています。




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 展示車両の一部ということで、まずは先ほど入り口に主砲を向けて威嚇していたティーガーIIから紹介してみます。

 70トンという現代の主力戦車と同等以上の重量と大きさの戦車ですが、そんなものを70年前に製造し実用化していたことの凄さを感じました。



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 このティーガーを一介のモデラー的視点で見てみます。

 まずは、触ってみる笑
 かなり昔の模型誌でモリナガ・ヨウさんが同じことをやっているのを見て真似してみました笑
 1/35スケールのプラモデルでは取るに足らないパーツになってしまいますが、もともとはこんなに太い鉄の固まりであることを知ると、模型を作るときもいろいろ考えさせられてしまいそうです笑

 この博物館はこのように展示車両に触れることができるのが魅力です。




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 前面の傾斜装甲のかみ合わせ部分の溶接はこのようになっているのですね。
 そして装甲板の横にも接合した跡が見えます。



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 足回り。
 軌道輪の歯の部分は履帯とこすれる部分なのでやはり塗装が剥がれています。
 そして、履帯が思ったよりなめらかにカーブしている点が印象的でした。プラモデルのゴム製履帯パーツも、これを見るとカーブの仕方そのものは悪くないようにも思えてしまいます。(もちろんゴム故にパーツの角のシャープさが甘かったり、車種によってはゴムキャタだと不自然なカーブに見えてしまうこともあるのですが。)



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 転輪は外側の一部が脱落していますが、逆にドイツ重戦車で定番の千鳥足式配置の転輪構造をじっくり見ることができます。転輪の接地する部分の塗装が剥がれているのが分かります。



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 履帯の一枚一枚の構造は思っていたより薄かったように感じました。
 とは言っても履帯全体としては鉄の固まりですので、履帯が重量で転輪にピタッと張り付いていて、ちょっとやそっとではなかなか浮き上がりそうにない感じでした。プラモデルですと履帯が浮き上がってしまうことがないように押さえつけたりしていますけど笑



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 車体前方機銃のMG34とマウントポールの構造です。周辺に溶接跡が見えます。
 この車輌の塗装がオリジナルを忠実に再現したものなのか疑問ですが、マウント内部にまで迷彩が及んでいます。
 模型ではなく「実際の大きさ」で人間が塗装するときは、こういうところも入念に迷彩塗装が及ぶものなのでしょうか笑



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 「主砲の内側ってどんな色なんだろう?」というのは模型を作っていてしばしば思ったのですが、マズルブレーキの内側はこのようになっていました。 なるほど



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 また砲塔後部の張り出し部を下から見ると、装甲板と床板を留める溶接跡が確認できました。



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 ボービントンには、ティーガー2はポルシェ砲塔のものだけでなく、ヘンシェル砲塔型も展示されています。
 こちらはWikiの画像にも使われていますね。



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 こちらは磁気吸着地雷対策のツィメリットコーティングが施されています。
 車体前面のボッシュ型管制灯から伸びるケーブルは、コーティングの上に取り付けられています。



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 たしかにこのコーティングの付き方を見ると、ローラーで塗布された説が有力なのもうなずけます。(ただ、物的証拠がまだ見つかっていないようですが)




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 ワイヤーを固定する金具は蝶ネジで留められていました。ワイヤーのような外装品がこすれるためか、この辺りのコーティングのギザギザが潰れています。



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 その他の車外装具品も同様



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 ヘンシェル砲塔の主砲基部。主砲砲身の駐退する部分が浮いているのが分かります。




(つづく)


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ロンドン編その15 ボービントン戦車博物館への道

 今回の旅行の最大の目的地は、あのボービントン戦車博物館です。
 中学生の頃、模型誌でその存在を知ってからいつか行きたいと思っていましたが、ようやく実現することができました!


 ド田舎でなかなか行きづらいところですが、簡単に行き方も交えつつ記してみます。



 The Tank Museum http://www.tankmuseum.org/
(昔は"The Bovington Tank Museum"が名称でしたが、今は"The Tank Museum"が正式のようです。)


 世界最大級の戦車博物館であるボービントン戦車博物館ですが、ロンドンからは電車で2時間30分程度のイギリス南部ドーセット州にあります。


大きな地図で見る





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 まずはロンドンのウォータールー駅へ。
 ボービントンの最寄り駅であるWool駅までは、South West Trains(サウス ウェスト トレインズ)という、名前の通りロンドンから南西方向へ伸びる路線を使用します。そのロンドンからの始発駅がウォータールー駅です。(お察しのとおり、ウェリントン公がナポレオンをワーテルローの戦いで破ったことに因んだ地名です。)


 お昼前には着きたかったので7時台の列車に乗車。


 ひとり旅とはいえ、乗り間違えてせっかくの時間を失うのは怖かったので、改札口の上にある大きな電光掲示板で時刻と行き先、プラットホームを確認し、近くにいた従業員の方にも「この列車はウール駅に向かいますか?」と念入りに確認して出発。
 移民系のスタッフも多いイギリスの鉄道ですが、駅員に限らずイギリス人はみな親切で、たとえ簡単な英文法や完璧ではない文法でも誠意を持って伝えれば助けてくれますので、困ったらコミュニケーションを積極的にとってみると楽しい旅になると思います。



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 駅のコンビニで適当に食べるものを。 「サンドウィッチと飲み物とお菓子をセットで買うと5£」というキャンペーンをやっていたので、適当に組み合わせ。 キャンペーンで安いといっても、イギリスの物価ですから日本人の感覚だとお得感は無いかもしれませんね。


 ちなみに下にある紙のチケットは「ブリットレイルパス」という外国人観光客向けの鉄道乗り放題券です。

 当日切符を買うと2等車(スタンダードクラス・自由席)でも往復で1万円を軽く超えてしまいますが(片道切符づつ買うとさらに割高)、ブリットレイルパスがあるとかなりお得に鉄道旅行ができます。
 自分は「ブリットレイル・イングランド・コンセキュティブ・パス」というスコットランド・ウェールズを除くエリアで3日間乗り放題になるチケットを購入し、学生料金で1万1千円程度でしたが、後日サウサンプトンやポーツマスといった別の地域を回ることでかなりの節約ができました。(値段や使用条件が変わることがあるので、購入前によく調べてみてください。)
 ブリットレイルパスはこれだけでなく、イギリス全域を回れるチケットや、最初の使用日から連続ではなく任意の日にちに分散できるタイプなどいろいろありますので、旅行プランに合わせて選べるのも強みです。なお地下鉄などでは使用できませんが、空港までのヒースロー・エクスプレスのような列車にも使用できるので、イギリスを出国する日に合わせて使用期間を調整してみるのもいいかもしれません。


 ブリットレイルパスは英国観光庁(http://www.visitbritainshop.com/japan/travel-transport/rail-tickets.html)のホームページから、日本に取り寄せることになります。

※注意すべきは、ブリットレイルパスはイギリスに入国してからは購入できないので(外国人観光客専用のため)、日本を出国する二週間より前に申請する必要があります。詳しくは英観光庁のサイトを見てみてください。

※また最初に使用する際に、駅の窓口で日付のスタンプを押してもらう必要がありますが、その際にパスポートなどが必要です。また学生料金で申請した場合は写真付き学生証を窓口で提示して確認になります。(自分はこの時パスポートをホテルに忘れてしまったのですが、国際学生証は持っていたのでそれを提示したところパスポートが無くてもOKでした。とはいえパスポートも提示したほうが安全かと思われます。)


 また通常の切符を買う場合も、イギリスの鉄道は運賃が高めですが、当日切符ではなく事前にナショナルレールのサイトから予約して買うなどすると割引があります。
 ちなみにナショナルレールのサイトで検索すると運賃だけでなく、時刻も分かるので計画をたてる際に便利です。

 ナショナルレイル http://www.nationalrail.co.uk/





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 スタンダードクラス車輌ですが、リクライニングができない固定座席ではあるものの、外国人サイズなのか足元が広々としていて快適でした。早朝の列車なら空いていますし、朝食を食べながら車窓を眺めて悠々できます笑
 ちなみに座席は「集団見合型」というすべての座席が車輌の中央に向かって設置されているタイプでした。


 乗車中に車掌さんが検札に回ってきますが、ブリットレイルパスを見せると車掌さんに行き先を尋ねられました。「Wool駅にいくつもりです」と答えると、外国人であることを察してくれたのか、親切にも「駅に着く頃に教えてあげるよ」と言ってくれたりも笑

 列車の天井に電光掲示板もあるのですが、「見落としたり乗り過ごすわけにはいかない」と意気込んでいただけに、ちょっと安心しました。




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 しばらくは都会の沿線風景ですが



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 だんだん農場や池、放牧された羊の群れも見える田園風景に。Woolはド田舎なのです。 今回の旅ではコッツウォルズのような田園地帯を回ることはできませんでしたが、似たような風景を車窓で眺めることができただけよかったです。




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 車窓を楽しみながらあっというまに2時間半、先ほどの車掌さんも「Woolに着いたよ」と教えに来てくれました。
 ホームを見ても分かる通り、屋根もない小さな駅です。



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 Woolという地名は羊や紡績業と関係有るのかしら?



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 ちなみに駅舎はこじんまりとした無人駅。反対側のロンドンに向かう上りホームにいたってはバスの停留所みたいな待合所しかありません。



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 駅前も住宅街と駐車場のみ 商店すらもありません。
 ちなみに博物館はここから2.5kmほど。




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 博物館のホームページを見ると、駅からの送迎バスが出ているそうですが、その時間にそれらしいバスが来たかな?と思うと違うバスだったり。
 もしかして休館日?などという不安もよぎったものの、ちゃんと事前に休館日は調べたはずだけどなぁ・・・



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 駅前にタクシー(よくロンドンを走っているブラックキャブとは異なる自家用車改造のタクシー)があったので、運転手のおじさんに聞いてみると、「戦車博物館まで行くんだろ?6£でどうだ?」と言うのでタクシーで博物館へ向かいました。 運転手さんと雑談をしながらガラガラの田舎道を突っ走ります笑
 広い田園風景はなかなか印象的でした。

 「駅に戻るときは電話で呼んでくれたら行くよ 博物館のスタッフにでも連絡を頼んでね」と名刺を貰ったり。


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 するといきなりセンチュリオンが目に飛び込んできました!
 いよいよ博物館に到着です。


(つづく)

ロンドン編その14 ロンドン塔など

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 ベルファストを下船し、タワーブリッジを渡ります。
 6£払うかロンドンパスがあればタワーを登って見物できたそうですが、時間の都合上カット。





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 橋を渡って左手に、ロンドン観光地としては有名なロンドン塔があります。

 結局のところ中世の城でして、歴史的背景はここでは省きますが、この時代の攻城戦や甲冑を見物する場としてはなかなか楽しめます。

 ただ、入場料が高いというのと、観光シーズン時には混雑するのが難点で、自分は予め買っていたロンドンパスで入場したので、このあたりは問題なく寄ることができました。



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 ロンドン塔は建設当時はロンドン防衛のための城として使われましたが、14世紀からは刑場として使われ、
のちには武器庫や礼拝堂として使われています。



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 近代史においてはドイツのルドルフ・ヘスがBf110でイギリスに渡ったあと、1944年までロンドン塔に幽閉されていたことでも知られています。




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 前装式の小銃や大砲が城内のいたるところにあり、その収蔵量に圧巻!



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 甲冑のコレクションは歴代国王のものから、日本のものまで多数ありますが、展示だけでなく鎧の構造を実際に触って確認できるエリアもありました。これはチェーンメイル、鎖帷子です。




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 中世の砲だけでなく、近世のこういった砲も多数ありました。
 こういう単脚で車輪の大きい鋳造砲は、木製砲架の構造がシンプルでとてもカッコイイですね。



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 城壁に前装式の大砲となると、話題の進撃の巨人を連想してしまいますが、ロンドン塔の城壁の高さでは15m級でも乗り越えてきそうであります笑
 (しかしこの世界の固定砲は反動をレールだけで受け止めているんでしょうか。 砲架に負荷かかったりレールから外れたりしないのか気になりますw もちろん地上には車輪付きの野砲もありましたけども)



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 ノルデンフェルト式機銃なんてものもありました。黎明期の手動式機銃/機関砲ですが、艦載兵器として対水雷艇・対人用途に使用され、日本海軍でも多くの艦艇に搭載されていました。



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 旋回用の歯車がむき出しでレトロな感じがいいですね



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 ここに弾倉を装着して、射手が手動でレバーを操作することで装填と射撃を行いました。そのため厳密な意味での機関銃とは異なります。



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 ロンドン塔にはロイヤル・フュージリアーズ連隊(Royal Regiment of Fusiliers)の連隊本部が置かれており、連隊は通常任務のほか儀仗や閲兵行進も担っています。


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 連隊本部前にはQF25ポンド砲が置いてありました。



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 QF25ポンド砲というと、モデラーとしてはこれを連想してしまうのではないでしょうか。
 この砲は戦間期に開発され、直射も間接射撃もでき、時には対戦車砲としても使われた万能師団砲でした。イギリス軍では戦後も長く使用され、1972年のオマーンのミルバトで英SASがオマーン軍支援に出撃した時が最後の実戦投入でした。今でも礼砲用に使用されているほか、パキスタンでは砲弾の生産をまだ続けているのだとか。



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 砲には当初マズルブレーキがありませんでしたが、のちに強装弾を使えるようにマズルブレーキを取り付けるなどの改良が行われ、最終的には最初からマズルブレーキを固定して砲身が製造されるようになりました。



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  戦間期に開発された砲なのに単脚となると前時代的に思われますが、模型でもお馴染みのターンテーブルに載せて全方位射撃ができるため問題になりませんでした。



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 独軍の砲のように操作ハンドルが左に集められていて、直射でも迅速に照準できるようになっています。砲手用の座席も用意されているのが面白いです。





 25ポンド砲といえば映画『遠すぎた橋』で、作戦初頭、英第30軍団が進撃を開始するにあたり、事前砲撃で活躍していたのが印象的です。今回の英国旅行では、ブリティッシュ・グレナディアーズ行進曲の他に『遠すぎた橋』のテーマをよく聞きながら旅してました笑



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 とはいえ駐退機のない大砲もやはりカッコイイです



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 大砲だけでなく、これも攻城兵器ということで笑



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 広々とした空堀の城壁は、日本の城郭とは全く違った印象を見せてくれます。



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 歩き疲れたので近くのコスタで城を見ながら一休み



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 この後、アップルマーケット、ジュビリーマーケットに寄ってみました。アンティークものがあると聞いていたのですが、あまりそのような店はなく、多くは普通のお土産屋と飲食店でした。 とはいえ数少ないアンティークのブースに寄ってみて、19世紀の虫眼鏡なんかを買ってみたりしました笑



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 マーケットの隣はロンドン交通博物館になってますが、すでに閉館時間。ミュージアムショップはまだ営業していました。


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 屋台見物をしていると、おいしそうなビーフサンドを売っている屋台が。行列ができていました。



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 牛肉かラム肉を選択して焼いてもらったものに、塩コショウとお好みで味付けをして野菜とパンに挟んだもの。今回はラム肉で食べてみましたが、シンプルながら美味でした。



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 徒歩で中華街の方まで行ってみました。ヨーロッパ最大の中華街で、BBCドラマ『シャーロック』でも舞台になった場所ですが、久々に漢字を見る安心感を味わってきました笑


 そして翌日はいよいよ本命の場所へ・・・


ロンドン編その13 軽巡洋艦HMSベルファスト(3)

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 居住区にズデンとハンモックが垂れ下がります
 それらの中には、今にもいびきが聞こえてきそうな寝相の悪い蝋人形が寝ているハンモックもあったりして、人形なのに生活感の演出がすごいのです。



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 革トランク置き場やロッカー
 こういうトランクを使っていたのか。レトロ会用に参考にしよっと




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 定番の写真撮影コーナーなんかもあります



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前甲板に出て主砲塔にて

白人親子のカメラに応じてたら、お礼に撮ってもらいました笑
(コートは午前中にカムデンで買ったものを荷物削減も兼ねて着用してたり)




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 仰角をあげた主砲塔たち 背負式の三連装砲塔はちょっとした家のような大きさ




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 なにげに砲身が迷彩に合わせて色分けされているのがわかります




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 低画質ですが、揚弾装置。
 ここから主砲塔に砲弾を供給します



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 この艦は信号機をこのように収納しているのですね
 (カバーがあるとはいえ艦が傾いた時にこぼれ落ちたりしないのかしら)




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 ブリッジから前甲板を臨んでみた様子
 荒波や北海の吹雪の中を航行したら、どのようになるのか想像が膨らみます。




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 操舵要員



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 戦後型のレーダーが搭載されていると思われますが、レーダーとマストの基本構造はあまり建造時と変わっていないと思います。



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 そして探知結果をこのように出力するわけですね






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 ボフォース40mm対空機関砲の連装砲座
 他の旅行記を見ると、中に入ることができた時期もあったようですが、自分が行った時は入れませんでした。




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 4インチ連装高角砲は密閉式砲塔ではなく、前上面を覆う形になっています。



 HMSベルファストは思っていたより艦が大きく、順路通りに網羅していくと急なラッタルを昇り降りしたりで歩き疲れてしまうほどのボリュームの展示内容でした。
 また単純に展示物を銅像のように置物にしているのではなく、蝋人形や音声を駆使して「艦が現役時代の雰囲気を感じ取ってもらおう」という意気込みがひしひしと感じられました。ここでも携帯式音声ガイド(日本語は無かったけども)も導入して至れり尽くせりのものでした。
 ベルファストは「英海軍を代表する殊勲艦」とまでは言えない戦歴の艦かもしれませんが、保存にかける熱意と愛着の感じられる展示内容でした。その点が逆に我が国の記念艦三笠があの状態なので、戦後の混乱があったとはいえど、もうちょっと頑張って欲しい気がします。(史実の再演と記念館とでは性格が異なるところはあるかもしれませんが)



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 売店でも売っていたエアフィックスの1/600ベルファストの模型が気になってしまいました笑
 (しかしこのキット、「IWM」のロゴがあるということは、帝国戦争博物館監修なのかしら)


ロンドン編その12 軽巡洋艦HMSベルファスト(2)

引き続きベルファスト艦内を探索



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酒保

へぇー 艦内の酒保ってこうなってるんですね。
思っていた以上に普通の売店で驚きました笑




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展示してある商品も当時のパッケージ




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当時の通貨や、会計時に記入する台帳も





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続いて艦内の戦時治療室
軽巡とはいえ重巡サイズですから外科手術ができる設備も用意できたのでしょうか。

ここでもメスを取り出すカチャカチャという音や、医療器具の音などがBGMとして流れて雰囲気を出しています。





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上官がお見舞い
患者用ベッドのそばには患者専用のトイレ室も用意されていて、なかなか充実した装備です。





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ベルファストの模型
来るまでは「三連装砲塔の軽巡ってなんかヘン」なーんて思ってましたが、
いざ見て回ったり模型を見ると、ベルファストは構造物のバランスがとれていて愛着が湧いてきます。





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展示エリアにはベルファストと同クラスの各国の巡洋艦を比較できるコーナーがあり、日本からは最上型がピックアップ。
タッチパネルから艦を選ぶと映像が流れるのですが、最上型の映像は途中で重巡「三隈」がミッドウェー作戦で衝突してる写真が表示されたので、あたかも関係者であるかのような素振りで「Uhhhh…」などと唸って、近くにいたイギリス人を戸惑わせてみたり(ぁ




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主砲塔の模型

 このあと実際に揚弾装置なども見学してみたのですが、弾庫から高い位置にある砲まで砲弾をせり上げていくシステムは、軍艦の高層構造を実感させます。
 しばしば外側から見ると「艦砲は砲塔が露出している部分だけで構造として完結している」かのように思われがちですが、そうではないのですよね。




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 寒冷地における監視員の装備 北海での作戦は寒そう



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 面白かった写真
 朝鮮戦争中に捕虜にした朝鮮人民軍と中国人民志願軍の将兵が、ベルファストの艦上にいるときの様子。側にいる兵の装備が白色に見えるので、憲兵だろうとは思います。捕虜を後送する過程で便乗したのでしょうか

 なかなか珍しいなと思ったら、チョソンクラスタ的には有名な写真なんだとか。


ロンドン編その11 軽巡洋艦HMSベルファスト(1)

Camden Townを出発し、地下鉄ノーザン線で南へ向かいLondon Bridge駅で降ります。


そしてテムズ川の方向へ歩いていきます。(ヘイズ・ギャレリアというお洒落なショッピングモールがあるので、そこを経由して歩くと分かりやすいかも)



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テムズ川に浮かぶ軽巡洋艦、HMSベルファストが目に飛び込んできます。

すごいですよね。日本で言うと江戸川とか隅田川に軍艦が浮かんでいるような感じでしょうか。





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 HMSベルファストはタウン級軽巡洋艦のひとつで、第二次世界大戦から朝鮮戦争を経て、1971年まで運用された艦でした。 タウン級は兵装や船体構造の変化からサウサンプトン級、グロスター級、エディンバラ級に分類されますが、ベルファストは1938年3月17日に進水し、エディンバラ級の一番艦としてタウン級全体の中では最後から2隻目に建造された艦でした。

 タウン級は「ロンドン軍縮条約で保有枠に余裕がある"軽巡洋艦"として登録するために、1万トン程度の船体に5~6.1インチ以内の主砲を搭載する巡洋艦」として1933年から建造され、船体の大きさの割に主砲口径は控えめとなっています。
 日本海軍の最上型に対抗しようとしていたと言われ、日本が「8500トンで15.5センチ三連装砲搭載」と条約の制限を目一杯活用した最上型の諸元を通知したのを受けて、タウン級も同程度の船体に15.2センチ三連装砲を搭載するよう指示されたのだとか。
 ただ結果として1936年に条約が失効すると、もともと条約失効後に20.3センチ連装砲を搭載するつもりだった最上型が砲を後に換装したのに対して、タウン級は15.2センチ三連装砲を搭載し続けていました。



 第二次世界大戦におけるベルファストは、援ソ輸送船団護衛やドイツの封鎖突破船狩り、シャルンホルスト追撃戦(北岬沖海戦)、テルピッツ攻撃(タングステン作戦)、ノルマンディー上陸支援など多くの作戦に参加しました。
 1945年に極東に派遣されることになると、ベルファストには日本の特攻機対策のため対空兵装と装甲の強化が行われ、8月7日にシドニーで英太平洋艦隊の第2巡洋艦戦隊の旗艦に就任したところで、日本の降伏となりました。

 戦後は中国の国共内戦中に長江で発生したアメジスト号事件への対処や、日本を拠点に朝鮮戦争における艦砲射撃や艦隊防空、哨戒に従事しました。朝鮮戦争では、1952年7月29日にウォルサリ島の共産軍の沿岸砲兵から攻撃(75mm砲弾)を受け、死傷者を出しています。


 朝鮮戦争後は予備役となり、67年までには他のタウン級軽巡が解体されていく中、英国内から「あの大戦時の生き証人たる艦艇がほとんど保存されていないのはいかがなものか」という問題提起がなされ、ベルファストは博物館としてテムズ川に係留されることになりました。


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 ベルファストは後甲板に繋がる橋を渡って乗艦します。
 奥に見える通り、有名なタワーブリッジのすぐ近くですので、寄り道しやすい位置にあります。

 チャーチル・ウォー・ルームと同じで、帝国戦争博物館の分館となっています。
 入場料は14.5ポンド、学生料金でも11.6ポンドとかなりお高めですが、ロンドンパスが使えるので予め他のアトラクションで元を取れるようにパスを購入しておくと節約できるかと思います。

 


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 ちなみにタワーブリッジを通過する時はこんな感じだったとか





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 まずは後部主砲塔の中に入ることができます



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 主砲塔内部は砲撃の手順に合わせて砲員の声や砲声などをスピーカーから流し、射撃時には煙まで出てくる仕掛けで演出されていました。さすがに駐退機までは作動しないものの、ただ砲を鎮座させているだけではなく、雰囲気を可能な限り再現しようとしているのが面白いです。




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 各層の見取り図
 こうして見てみると、やっぱり軍艦って数階建ての建築物として見た方がしっくりくるな と感じます。
 あとこの図を見ると、ニチモの30センチシリーズ艦船模型を思い出してしまいます笑




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 艦内の床が市松模様でオシャレです



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 そしてここでも蝋人形
 厨房のパン焼き室



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 タマネギを切っている兵隊が涙をこらえてたりと、蝋人形の表情もなかなか細かい笑



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 展示場のあらゆる所で作業中の音や食器の音がBGMで流れているのですが、音だけでなく何かの食べ物のような匂いも漂っていたように感じた・・・気のせい?




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 イチゴジャムを挟んだロールケーキらしきもの



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 フィッシュ&チップスでも作っているのかしら



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 妙に生活感溢れる流し場です




艦内探索はまだまだ続きます
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