いつの間にすっかり年をまたいでしまいました!

今回の課題は「変わった塗装」ということで、課題部門で賞を撮られてたIII号戦車
アバディーン戦車博物館で雨ざらしに展示されているアレを再現されたようです。
塗装が剥がれてきてめくれ上がっているなど、あのかわいそうな展示の特徴がよく出ていると思いました。

変わった塗装としてはこんなものも
この塗装、どのようなものだったのか気になります笑

こちらはガレージキットのチャーチルだそうです。塗装も見事でした。
情景も坂になっていて重い戦車が力強く登っていく感じがよく出ていると思いました。

個人的に履帯が草地を掘り返したできた轍が、まるで宮崎アニメに出てきそうで、いまにも動き出しそうな躍動感が感じられて面白かったです。

知人が持ち込んだのは、AFVの会にホーカー ハリケーン!?

・・・と思わせておいて実は下にあるシトロエンが主役というオチでした!
綺麗に作られた空軍大戦略でお馴染みの二者ですが、ハリケーンは実はエアフィックスのキット。機体後部の布張りのディテールはエアフィックスがいちばん良いとのことで、自分もタミヤとニコイチで作ろうか思案中です笑
芝生の情景に置いたら、まさに映画のワンシーンになりそうです。

こちらのシトロエンはもう一人の知人の作品。野戦で使い込まれた感じが出ていて、同じ車輌でも塗装で雰囲気もガラリと変わりますね。

もう一つ持ち込んだのは現地で施した冬季迷彩の感じがよく出ているIII突でした。

タミヤの1/16フィギュアを丁寧に作られた作品でした。キットには無いMGのスリングも厚みや垂れ下がり方がスケール感に合った自然な感じが出ていると思いました。
(ただ、ひとつだけ! ベルトバックルが親衛隊のものになっているので、キットのように陸軍の兵士として作るのであれば陸軍のバックルにした方がよかったのでは、と思いました。(もしかしたら他のキットの余剰パーツを流用されたのかもしれませんが))

こちらの作品、作ったのがなんと小学生というから驚きです。
兵士の塗装も上手だし、徽章までちゃんと仕上げていてスゴイ
(自分がこの年の時なんて、車輌ですら塗装しないで組み立てて終わっていたのに!笑)

こちらはペリリュー島の戦いのビネット
草木の素材をかなり工夫されていて、個人的にはテレビ映画の『ザ・パシフィック』のペリリューのような雰囲気を感じました。

こちらのフランス兵のビネットはレジンキットにタミヤのキットの装備品を用いたそうで、丁寧に塗装されておりました。サイドカーの出来も見事なものでした。

こちらも同じ方のソ連兵の銃剣突撃シーンのビネット
マスターボックスのキットは自分も最近になって初めて知ったのですが、そのまま組んでも絵になるポージングが多く、今後も多用していくことになりそうです。
兵士の工作や塗装だけでなく情景もしっかり作られていました。フィギュアがちゃんと地に足がついていて、実際にフィギュアの形と比較しながら情景を作られたんだろうな、と思いました。(坂を駆け下っているシーンの見せ方もいいですね)
(基本的なことではありますが、たまにフィギュアが"空中浮遊"しているかのように地面から浮いて固定されてしまっている作品を見ると、「ああもったいない」と思うこともしばしばなので、つい気になってしまう点なのでした。)

こちらは各国の空中勤務者を集めたフィギュアたち。緻密に塗装されていて素晴らしかったです。

フライトジャケットのファーの影まで細かく塗装されていました。

こちらの兵士はタバコから煙が出ていたりと、細かく見ると面白い作品ばかりでした。

そして大賞をとられていたこちらの大型ジオラマ
昭和の町並みと、そこを通過していく自衛隊という構図で会場で一番目を引いておりました。
道路が綺麗な点も、逆にそれが博物館などで展示されていそうなレトロなジオラマの雰囲気が出ていたような気がします。
かなり短期間で制作されたそうですが、これだけの大型ジオラマを完成させてしまうだけでも圧巻でした。
(交通標識やショベルカーなどがちょっと現代っぽく見えてしまったかも笑)

こちらのバスの「西武バス」の文字も、印字されているものかと思っていたのですが、近くでよく見たらなんと手書きでした。
この小さなスペースに綺麗に等間隔に字を書くのもスキルなのかもしれませんね笑

こちらは広さも高さもインパクトのある情景で、マーケット・ガーデン作戦で英空挺が投降する場面のようでした。
(輸送事故で破損してしまったのかもしれませんが、フィギュアが横倒しに雑然と置かれてしまっていたりしたのがちょっと残念だったかも)

こちらのパンター、なんとタミヤのモーターライズのA型をここまで作りこまれたものだそうです。構図も面白いレイアウトでした。
(建物の壁が大きさに比して薄く感じたのと、瓦礫が崩れた場所に多く溜まるようにしたり、家具や内装品のようなものも瓦礫に混ざっているとより自然な感じになるかも、と個人的に感じました。)

鬱蒼とした森林にダークイエローの迷彩が対比して目を引いたパンツァーベルファーです。
塗装も細かく、後部に積まれた偽装網もスケール感のある取り付け方がされていると感じました。

遺棄されたT34とドイツ兵のジオラマで、雪解けの泥濘感が出ている作品でした。
(トイガンで親しんでいる身としては、98kのスリングの取り付け位置がちょっと気になってしまいました笑)

実際の写真をモチーフに作られた情景だそうで、車輌やフィギュアの工作はもちろん、茅葺屋根の農家など情景の工作も見事でした。

兵士の塗装も印象的でした。
青ひげのある兵士の塗装、自分はなかなかできないので参考にしたいですね。


こちらはAFV・・・というより艦船のジオラマな気もしますが、アドリア海のジオラマなどは紅の豚を連想された方も多そうな気がします。まさに箱庭のようなジオラマで、レストランなどに飾っても絵になりそうでした。

車輌のサビ具合だけでなく、半ば地中に埋もれつつある薬莢や部品など、遺棄されて時間が経過した感じがよく出ている作品でした。木箱の壊れ具合も自然な感じで素晴らしいと思います。端で見上げている従軍経験者らしき老人もまた時間の経過を感じさせますね。

こちらの列車輸送で到着したパンターのジオラマも迫力十分でした。パンター3輌に列車の工作だけでも大変そうですが、フィギュアや情景も含めてこれだけの作品を作り上げてしまうパワーがひしひしと感じられました。

コンクリートの土留めで応急的に作り上げたホームが野戦らしさを出していて雰囲気が出ていますね。
PKが撮影している風景もいいですね。
(パンターの偽装網が浮かないようにエンジンデッキに密着していると、よりスケール感が出るかもしれませんね。)
このような具合で作品を見学してまいりました。
(ピンぼけしてしまった写真も多かったので、次はマクロレンズ持って行こうと反省しています。)