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歐慶祥

Author:歐慶祥
(中文名は台湾の友人に名付けてもらいました)



Models:WW2を中心にAFV中心ですが、ストックがたくさんある積みモデラー。なんだかんだでドイツ戦車が多いです。最近は英軍戦車と歩兵の情景も作りたいと思案中。 艦船や航空機にもちょっかいだしてます。



Military:ちょくちょく軍装品集めてましたが、黒歴史化して放置したり処分したりで退却中。 たまにWW2中華民国軍をいろいろ(余波で英軍、現用台湾も)調べてはいます。




記事は筆者の知識不足もあり、随時加筆修正しています。お気づきの点ありましたら、指摘して下さると幸いです。

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國軍武器事情:アメリカ製小銃とその他の小銃

 戦争中、アメリカを始めとする連合国は援蒋ルート等を通じて、様々な武器を中華民國に援助しました。
その中には小銃ももちろん含まれており、多くの数が使用されています。




・スプリングフィールドM1903 (M1903春田步槍)


P8291419.jpg
 軍史館のM1903A1

 アメリカによる中国支援で送られた小銃としては、まずスプリングフィールドM1903が挙げられます。
 古参兵などからは使用する弾薬から「30歩槍」、中正式に似ているため「花旗牌中正式」(アメリカ製中正式の意 『花旗』はアメリカの国旗を意味し転じて『美国』以外の呼称としても使われます。)とも呼ばれたようです。

 このような米国製小銃は、雲南における美式装備(アメリカ式装備)部隊での使用が中心でしたが、戦後も国共内戦で使用され、台湾撤退後も主力小銃のひとつとしてM14(57式歩槍)が配備されるまで使用されていました。


training.jpg
 訓練中の様子 1942年から生産されたM1903A3
 米軍のベルトなども見える美式装備部隊








・エンフィールドM1917 (恩菲爾M1917式步槍)

US-Enfield-M1917.jpg


 M1903と並び美式部隊で使用されたのがエンフィールドM1917でした。
 エンフィールドM1917は、もともと第一次大戦時にアメリカがイギリスに対する援助として生産したM1914(P14)がベースとなっており、そのM1914をアメリカの第一次大戦参戦に合わせて.30-06弾仕様にしたものがM1917です。
 第一次大戦時にはM1903と共にアメリカ欧州遠征軍で用いられましたが、戦後余剰となって保管されていたところに第二次大戦が勃発したため、レンドリース用の武器として活用されました。
 (英国向けのM1917は、以前英国に供与した.303弾を使うP14と混同するのを防ぐために、M1917のストックに赤いペンキで帯状のマーキングがなされました。)
 再び供与するにあたって、銃のパーカー処理や木製ストックの素材変更などが行われていたようです。



Chinese soldiers getting firing instructions from Americans

伏射姿勢の訓練中の様子



NRA_marching_and_aircraft.jpg
孫立人の率いたビルマ戦線の38師 小銃はシルエット的にM1917でしょうか?
上のイラストと同じく、M1ヘルメットに上空のP-40と、米国の軍事支援を象徴する姿です。
装備はP37ですが、インド製かと思います。






・M1カービン (M1卡賓槍)

 これについては、大戦中の国府軍の一般部隊での使用例はかなり限定されたものになると思います。
 ビルマに進出していた遠征軍での使用例はありますが、本土の國軍に行き渡るのは戦後になってからです。

 中国サイトによれば、米中間の中美特種技術合作所、通称SACO(Sino-American Cooperative Organization)と呼ばれる対日戦に関する情報協力協定に基づき中国国内に建設された諜報施設や組織で使用されていたとの記述がありましたが、一般部隊において多く目にするようになるのは戦後の国共内戦期以降かと思います。


chinese nationalist army soldier with a bayonet attached to his gun (china 1944)

↑こちらは戦後の写真です。


 またM1ガーランドについてですが、写真や中国側にそのような記述が見られないので大戦中は正式な使用はされていないとみてよさそうです。
 M1ガーランドは戦後になってアメリカから中華民国に援助物資として送られるようになりますが、他の多くの国産小銃・外国製小銃なども依然として使用されており、M14(57式歩槍)が配備されるまでは大戦中と変わらない雑多な小銃編成が続きました。






・リー・エンフィールド (李-恩菲爾德歩槍)

chinese nationalist army soldier and a british army indian soldier in burma, 1942

 1942年の写真で、隣に英軍インド兵がいることから、インドで再編成・訓練中の写真かと思われます。
 ただし、実戦でどれほど使用しているかについては、写真が少ないのでまだ調査中です。ビルマ方面の中国軍の弾薬事情も含めて考える必要がありそうです。(ブレンLMGなども7.92mm仕様に改造したものをカナダで製造して送っていたくらいなので)








・モシンナガンM1891 M1891/30 (莫辛-納甘歩槍)


 1920年代の健軍期のソ連との協力、また第二次国共合作にともなう国民政府とソ連の関係の改善により、国民革命軍はソ連から多くの小銃や戦車、戦闘機などを導入していました。弾薬の補給事情なども考慮すると、ソ連からの援蒋ルートに近い華北での運用がメインではないかと思われます。1941年の独ソ戦開戦以降はソ連製兵器の輸入は途絶えています。

 戦後の中華人民共和国では44年型の騎兵銃モデルが53式步騎槍として採用されています。


P8291415.jpg





・ベルティエ小銃/騎兵銃

百色起義使用的法國造M1916式步槍

 フランス軍のBerthier M1916騎兵銃。フランスからも小銃や機関銃を購入していましたが、8mmレベル弾と部品の調達を含めて、どのように配備・運用していたかは不明。


ベルティエ1916?

ニュースフィルムの國軍騎兵の映像なのですが、この中の兵士が背負ってる騎兵銃らしきシルエットの銃、もしかしたらベルティエかも?






・三八式歩兵銃など鹵獲小銃


 中華民國は工業生産力に劣ったため、装備が比較的優良な中央軍はまだしも、武器が不足がちだった地方軍や共産軍では、敵である日本軍から鹵獲した小銃も積極的に使用されました。
 また戦前から中国は日本製兵器を輸入したり、その模造品を生産していたこともあり、それらが用いられたケースもあります。


20110622014632589.jpg

 着剣された三八式歩兵銃と日本刀を抱えている姿からすると、日本軍との何らかの戦闘後の戦利品でしょうか?




Type38.jpg

 宋學義と葛振林という河北の狼牙山での戦いで活躍した八路軍の兵士。
三八式歩兵銃に見えますが、ストックに何か部品がついているようにも見えます。




これらに加えて、さらに中国各地の独自生産銃もあるのですが、そこまで挙げるとキリがないので、これはまたの機会にしたいと思います。

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Comment

> ロリスキー・ペドーエフさん

むしろ大陸中央軍の徳式装備だとが第一次大戦型の装備を使ってるだけに、
ビルマ戦線の米英式装備のほうが揃えやすいかもしれませんね。
ただ着用しているP37に関してはインド製も使われることもあり、これまた奥が深いのです。

予想以上に海外の装備を使っているのですね・・・
英軍や米軍をやっていればかなり流用が出来る。

安価で揃えやすい装備に思えてきました。
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